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クライアントPCの標準化

企業のクライアントPCを管理する手法の1つをご紹介します。

当社ではパソコンもITインフラの一部として捉えていますので、一つの業務としてサービスを展開しております。

来訪者様には、クライアントPCの導入や運用の工夫の1つとして参考にしていただければと思っています。

 

背景)

比較的大規模な組織では、社員数も多く、同時に利用するパソコン、いわゆるクライアントPCが大量に導入されています。

 

ビジネス用として販売されているPCであれば、MS-Officeなどビジネスアプリが予めインストールされていることが多くありますので、パソコンの初期セットアップさえ実施してしまえば、すぐに利用できます。

 

しかし、組織によっては独自のアプリケーションをセットアップしたり、AdobeReaderやサクラエディタなどのフリーウェアを導入するケースも多々あると思います。

また、アプリケーションの導入設定だけでなく、InternetExplorerのセキュリティ関連の設定やコントロールパネル内の詳細な設定などについては、システムやセキュリティのポリシーに合わせて変更が必要になると思われます。

 

このような各種のセットアップや設定変更作業がパソコンの台数分だけ発生するとなると、かなりの手間と時間がかかる上、設定のミスの可能性も高くなります。

 

解決策)

それらを解決するために、「クライアントPCの標準化」が多くの企業で採用されています。

 

わかりやすい例で説明すると、学校のパソコン教室です。

パソコン教室のパソコンはすべてが同じ状態で導入するケースがほとんどです。

 

ざっくり説明すると、特殊なソフトウェアを使用して、パソコンのハードディスクの中身を端っこから読み取っていき、イメージ化(DVDやTFTPサーバなどの媒体にファイルの集合体を作る)し、再び特殊なソフトウェアを使用して、そのイメージ化したデータを複数のパソコンに複製するという流れです。

 

すごく簡単に整理すると、

1、ひな型(基本となる設定)パソコンをセットアップする

2、ひな型パソコンのユニーク化(※1)(※2)

3、HDDのイメージ化(特殊なソフトを使用してひな形パソコンのHDDの中身をデータ化)

4、クローニング(データ化したものを特殊なソフトで他のPCに複製)(※3)

5、個別設定(コンピュータ名やIPアドレスなどの設定、ADドメイン参加など)

6、利用開始

 

(※1)ひな形パソコンのまま複製してしまうと、まったく同じパソコンが複製されてしまいます。そのパソコン達が同時にネットワークに接続されてしまうと、Windowsネットワーク的に不都合が生じてしまうため、イメージ化する前にパソコンがユニークになるように細工します。

 

(※2)ユニーク化すると、事前にインストールしたアプリケーションやOSの設定が不意にリセットされてしまうことがあり、アプリケーションや場合によってはOSが正常に動作しない可能性があります。そのため(※3)のクローニングの後にしっかりとアプリケーションやOSの動作検証をやっておかなければなりません。

それから、広さと電源の数があれば、一度に何十台のパソコンに複製することができます。

 

以上がメイキングになります。

 

メリット・デメリット)

それ以降は、運用に移行していきますが、運用面でのメリットは、

・パソコンが動作不安定になったりした際に、クローニング(複製)し直せば導入時の安定した状態まですぐに復活させることができます。

・どのユーザも同じハードウェア、ソフトウェア環境のためサポートが容易です。

 

では、デメリットは何でしょうか。

・クローニングにする際は、基本的に同じハードウェア環境でなければなりません。

デバイス環境が異なっていると、イメージの中にそれに対応したデバイスドライバが含まれていないなどの問題もあり、正常動作しないことがほとんどです。故障したからと言って新しいパソコンに買い替えたらダメです。

・クローニングした後に、マイクロソフトのセキュリティパッチを適用しないといけないため、アップデートに時間がかかります。パッチ適用した時点で都度イメージ化するという運用もありますが…。

・メイキングには若干お金がかかります。

 

まとめ)

大量にクライアントPCを構築する場合、イメージを作成してそれをクローニングすることで、クライアントPCのキッティングの手間と時間が節約でき、結果的にコストダウンを図ることができるというメリットがあります。

クライアントPCのひな型のセットアップやクローニングした後のアプリケーションの動作確認は重要な作業ではあるのですが、最終段階となるクライアントPCごとの個別の設定作業ではバッチやスクリプトをフル活用して如何に正確に如何に自動化するところがエンジニアの腕の見せどころと思います。(笑)

 

以上

 

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